リーダーに必要な3つのマインド

3つの思い

リーダーに持って頂きたい3つの思い

皆様、こんにちは。今回は会社で役職がついている方(主に部下をお持ちの方)を対象にリーダーに必要な思いについてお話します。新しく部下を持つ立場の方や上を目指している方も是非参考にして頂ければ幸いです。

 

 

まず部下をお持ちの方全員にお願いしたいことが、覚悟・情熱・志の3つの思いを持って頂きたいと思います。

 

 

これは元キリンビール株式会社 代表取締役副社長の田村潤さん著書のキリンビール高知支店の奇跡という本で語られている文言ですが、私はこの言葉を現在も自分の指針にしています。

 

 

会社員時代は将来的に役職者になるであろう部下に対しても、リーダーはまず上記3つの思いを持てと言ってきました。

 

 

では何故この3つの思いをここまで重視するのか、その理由は能力は部下に負ける場合もあるが思いは自分次第の心の持ち様で負けることはないといったことからです。

 

 

部下は上司を3日で見抜くという言葉があります。これは部下は上司が思っている以上に、上司のことをよく観察し、この人はどういう思考なのか、どのくらい能力があるのかをよく見ています。

 

 

そして部下は自分なりに上司の採点をし、こういうところはマイナスだなと減点評価しています。
特に上昇志向がある部下ほど、何故上司なのにこんなことも知らないし出来ないのだろうと能力的な部分をシビアに評価してくる傾向が見受けられます。

 

 

良く上司は部下より仕事が出来なくてはいけないため、何でも知っておいて何でも出来ないといけないといった考えをしている方がいますが、私はそれは間違っていると思います。

 

 

色々な部下を持った方はお分かりかと思いますが、能力的に優れた部下や博識な部下は山ほどいます。全ての分野で部下より優れているといったことは、人間である以上基本的にはあり得ないと私は思っています。

 

 

目に見えて能力が高い部下でなくとも、大きな声で挨拶が出来る部下、細やかなところまで掃除が出来る部下、居るだけでムードメーカーになる部下、飲み会の幹事をつつがなく行ってくれる部下など自分が見えていない部分で部下の方が優れている能力はきっとあると思います。

 

そして本当に優れたリーダーはそれぞれの能力を上手く活かして成果を生み出しています。

 

話を戻しますが上記のように部下に負ける場合がある能力ではなく、自分次第で絶対に部下に負けない思いを持っておいて欲しいと思います。

 

 

その思いがあれば部下は必ず助けてくれますし、優秀なリーダーほど周りの助けを借りています。
この人にはこういう思いがあるから助けようと、部下が思ってくれる思いを持つことが重要です。

 

部下を守る覚悟を持つ

ではまず覚悟についてお話します。ここでいう覚悟とは表題にも記載しましたが、部下を守る覚悟のことです。役職者の方はまず自分の部下を必ず守るという覚悟を持ってください。
※経営幹部の心得のカテゴリーでお話しますが経営幹部の方はまた別の覚悟が必要です。

 

 

なぜならば原則会社内において部下は直属の上司の貴方しか絶対的な味方はいないからです。もし部下が貴方以上に絶対的な味方がいる場合は早急に手を打つ必要があります。

 

 

この覚悟を部下はよく見ています。貴方が自分を守ってくれるのか、途中で手を離されないのかといった心配を常にしているものです。

 

 

だからこそどうか言葉だけではなく、行動で示してあげてください。

 

 

何かあった時に守ってくれる、また守ってもらったという経験が部下の中で逆に貴方を守ってあげたい、力になってあげたいというエネルギーに代わります。

 

 

ただここで誤解のないようお伝えしたいのが、部下を常に守ってどこまでも部下の味方でいないといけないといったことではなく、決定的な時は絶対に部下の手を離さないといったことです。

 

 

組織に属している以上、自分の上司に自分の部下の方向性や仕事ぶりを正される場合や皆で決めたプロジェクトが経営陣の鶴の一声で方向転換になる場合もあると思います。

 

 

そういった際に組織に反してまで部下の意志を守らないといけないといったことではありません。

 

 

具体例を提示するのが非常に難しいのですが、部下の尊厳に関わる部分が損なわれた時や心身面の不調など決定的な場面では必ず部下の味方でいてあげてください。最後は必ず守るという覚悟が部下の安心感を生み貴方への信頼感へ繋がります。

 

誰よりも熱い情熱を持つ

2つ目は情熱です。京セラやKDDIの創業者である稲盛和夫さんが熱意という言葉をよく挙げられておりますが、考え方として私は同意として捉えています。

 

 

リーダーとして会社をこうしていきたい、自分の部署をこうしていくといった情熱は必要不可欠です。私は会社員時代に意識的に部下によく夢を語っていました。この会社でこういうことがしたいといったことから、自分はこの会社でこうなっていくといったことまで熱く語っていました。

 

 

部下によっては暑苦しいと思われていたでしょうが・・・。

 

 

ただ組織内の空気感というものは不思議なもので伝染します。類は友を呼ぶという言葉がありますが、正に組織も同じで長い時間を一緒にいるとどことなく似たような空気感になるものです。

 

 

そこでリーダーが率先して組織の空気感を作り出してください。ここで言う空気感とは熱血スポーツマンのような大きな声で体育会系の組織を作るのではなく(もちろん好きな方はそれでも良いと思いますが)、皆が思いを一つにし同じ方向に向かっていく空気感を作るということです。

 

 

そしてそのためにはまずリーダーが率先して夢やビジョンを部下に語ってください。積極的に声に出すことで部下に上司の思考が伝わり、仕事に向き合う姿勢にも良い影響が出ます。

 

 

また情熱といったものは不思議なもので絶対にこうしていくんだという強い思いがあれば実現に向かっていきます。

 

 

現代には自動車をはじめ便利な乗り物が溢れていますが、これも先人の方々が絶対に自動車を走らせるという強い思いが実現させたことだと思います。

 

 

しかしこういう情熱を持った発言をしていくと少なからず出来ないと自分には無理といったネガティブな発言や姿勢の人が出てくると思います。そういった人には出来ない理由を考えるより出来る方法を一緒に考えようと前向きに促していくのもリーダーの務めです。

 

 

現代には安定志向の方が多く挑戦に向けて熱い精神で舵を取ろうとしても難しいかも知れませんが、継続することで変化は出てきますのでどうか腐らずに取り組んでみてください。

 

志は高く持つ

前述の情熱と重複する部分も多いのですが最後に志の話をさせて頂きたいと思います。この志とは一言で言うと私は最終目標だと解釈しています。最終目標とは会社が自分が最終的にはこうなるといったところでの目標です。よく直近の目標で大きなことを言う人がいますが実現性に欠けます。

 

 

直近の目標を実現性の低いものにするのではなく長期的なスパンの目標を高く設定し、実現出来るように逆算して行動していくことが大事です。

 

 

最終目標を高く置くことで、夢やビジョンといった形で部下に伝えることが出来ます。

 

 

少し脱線するかも知れませんがもう少し補足すると、この夢やビジョンは理想論という枠組みの話です。通常組織に属している皆様は現実論ベースの話が主だと思います。直近の数字がこうだとか日常の勤務がこうだとかそういった現実論しか組織では原則ありません。

 

 

なぜならば夢や理想だけでは利益は出ないからです。しかしながら理想を語り夢を追いかけないと会社として永遠にそれが叶うことありません。大成している会社はすべからく夢や理想を形にしてきたという背景があるはずです。

 

 

どうしても組織というのは運営上現実論ベースになると思いますが、時間を取って夢や理想の話を是非色々な人として頂ければと思います。仕事時間中が難しければ仕事終わりの居酒屋でも良いと思います。

 

肝心なことは現実論だけでも駄目ですし理想論だけでも駄目ということです。現実論と理想論をうまく融合させ発展させていくことが大事です。

 

 

このように夢や理想を語る際に高い志を持つことは必要不可欠です。また高い志があってこそ初めて目標としていたところに落ち着きます。

 

 

よく100点の成果を出したければ120点のパフォーマンスをしないといけないといったことが言われますが正にその通りで、ほどほどで良いかとリーダーが妥協した瞬間にそれなりの結果となってしまいます。

 

だからこそリーダーの方々は決して妥協せず高い志を持って部下に向き合ってください。

 

まとめ

以上、3つの思いについてお話しましたが如何でしたでしょうか?
リーダーが必要とされることは他にも色々あるとは思いますが、共通して言えることは上っ面だけでは部下はついて来ないということです。

 

心の底から部下のことを考え、真摯に自分の部署の課題に向き合っていくことをただ愚直に継続していくことで最終的に部下からの信頼感を生みます。

 

 

正にローマは一日にして成らずですね。

 

 

私も当時部下だった方々には色々なことを教わりました。部下と一緒に上司として成長出来たと思っています。

 

 

本記事を読んで頂いている方々もいきなり理想的な上司になるのではなく、部下に助けてもらいながら一緒に成長していこうといったスタンスで取り組めば、より一層部下の方々の信頼を掴めると思いますので、覚悟・情熱・志の3つの思いを忘れず頑張ってみてください。

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この記事を書いた人

TGP

はじめましてThree-G-Partners(スリージーパートナーズ)ことTGPです。元サラリーマンの視点から現代的な働き方を中心に、様々な情報を発信していきます。また個人事業主様及び中小企業様向けに経営コンサルティングも行っておりますので、ご興味が御座いましたらお問い合わせページよりご連絡ください。
出身地:徳島県
趣味:寺社仏閣巡り・将棋
特技:バスケットボール