自社でどうなっていくかを考える
新入社員で入社した方にまず考えて頂きたいのが漠然でも良いので将来設計を考えることです。
ここでの将来設計ですが出来れば最終目標・中間目標・直近目標の3つのフェーズで考えてください。
とは言え、入社したばかりでそんな将来のことをいきなり考えられないといったことは当然ですので本当に漠然とした形で構いません。
会社の中で社長を目指すのか、部長までを目指すのか、はたまた腰掛けとして別の会社に行くのか、独立して起業するのか、結婚して退社するのかといった最終目標をまずは考えてみてください。
もちろん働いていく上でほとんどの場合軌道修正されるので現時点での考えで構いません。
では何故将来設計を立てるのかという話ですが、人の原動力というのは結局意識だからです。こういう風になりたいといった思いが意識となり行動に繋がり習慣化します。
習慣化した行動はいつしかスキルとなり成果を生み出すといった図式があります。
詳しくは吉田行宏さん著の「成長マインドセット」という本を読んでみてください。
私が新入社員時代に当時の部長から教わったことを今でも覚えています。
「それは仕事の出来る人と出来ない人の差は意識の差だけだ。能力の差はほとんど無い。」ということです。
営業職だったのですが意識の低い人は成果が出てなくても今日はこの程度にしておこうと諦めるが、意識の高い人はまだ出来るはずと毎日ギリギリまで営業活動を行う。
それが最終的に成果として数字に出るといった教えでした。確かに一理あると思います。
ただ誤解が無いように言いたいのは、全ての人が意識を高くは持てないといったことも事実です。
事実私自身も新入社員時代は全くと言っていいほど使えない人材でした。
新規開拓がメインの営業でしたが中々モチベーションが上がらず暇を見つけてはサボっていました。
当然のことながら思うように数字も上がらず当時の同僚や上司には本当に迷惑を掛けてしまいました。
自分を正当化するつもりはありませんが、それくらい意識によって行動は引きずられるものです。
逆に言うと目標を高く持ち意識的に行動を変えていくことが出来れば必ず成果に繋がって来ます。
ですから何をするにもまずは目標を設定し意識を持って逆算して行動していってください。
自分の軸を確立させていく
私が部下に対して常々言っていた言葉があります。
「上司は半分正解のことを言い、半分間違えたことを言う。自分自身の軸をしっかりと持ちなさい。」
ここで言いたいのは、何だ上司はやっぱり間違えたことを言う時があるんだ。だから言うことを聞かなくても良いんだといったことではありません。
当然のことですが組織ですので指示命令には従ってください。
肝心なことは物事を俯瞰し自分ならこうするといった意見を常に持っておいて欲しいということです。
新入社員の皆様は当然指示どおりに動くことしか出来ず発言権など無い会社がほとんどだと思います。
ふとしたことで上司の発言に疑問を持ったり会社のやり方が間違っているのでは?と思う時があると思います。
そういった時に上司や会社に対して意見をすることは難しいと思いますが、思いとしてはずっと自分の中には置いておいてください。
それが自分軸を確立することに繋がります。
会社というのは皆ポジショントークで発言します。
社長は社長の立場で発言し、部長は部長の立場で発言します。課長は課長の立場で係長は係長の立場での発言になります。
そうすると上の役職であればあるほど見えている風景が広いのでどうしても大局的な発言になります。
分かりやすく言うと現場の都合は現場で何とかしなさいといった発言に寄って来ます。
(もちろん全てがそうではありませんが)
そういった中で不本意ながら上司の言うことを聞かざるを得ない状況が多々あると思いますが、そこで素直に上司の指示には従いながら自分だったらこうやるといった意見を育んでおいてください。
そうすることで他人に教える立場になった時により良い手法で教えることがきっと出来ます。
お客様の生の声を拾う
どこの会社でも基本的に顧客が存在しお客様から対価を頂き会社が成り立っています。
そのお客様に一番近いのが新入社員の皆様です。実は一番お客様の声を生で聞けるポジションです。これは事務職でも同じで電話対応をはじめお茶を出す際や来客受付でも接する機会が大いにあります。
またお客様と直接関わらない業務であったとしても、新入社員の内はお客様に近い第3者的目線で会社を見ることが出来る貴重な時間です。
人間とは慣れる生き物ですので、長く組織に属すほどその組織内でのルールが当たり前の出来事になってしまいます。
上記でも述べましたが肝心なことは自社を俯瞰し客観視しておくことです。
お客様の反応や生の声を真摯に受け止め改善出来そうな点を探っておいてください。
新入社員時代に改善した方が良いのにと思っていた会社にとってプラスになることを実行できる時が来た時に準備不足とならないよう自分軸を確立し、しっかりとした意見を持っておきましょう。
少し脱線するかも知れませんが会社が大きく成長していく方法は何だと思いますか?
色々方法はあると思いますが私が思う一番の方法は社内で化学反応を起こすことです。
ここで言う化学反応とは社内で色々な考え方を混合させ具体案として実行に移していくことです。
皆様の会社では意見のぶつかり合いや場合によっては口論まで発展することはありますでしょうか。
おそらくほとんどの会社ではそういったことはないと思います。
上司に歯向かわず言われた通りに業務をこなし、会議では議論にもならず無駄な時間が過ぎていく。日本企業の典型ですね。
結局のところ日本人は調和を好み同調圧力に弱い人種です。
本音で腹を割って話すと遺恨が残るため、その場が納まればそれで良いといった風潮が強いです。
たまに私のような誰にでも言いたいことを言い周囲と摩擦を起こすタイプがいますが、そういったタイプは稀だと思います(笑)
しかしながら皆様の本音のところに会社としての問題の本質がある場合がすべからくあります。
会社を成長させたい、もっと良くしていきたいと思う方がいらっしゃいましたら是非勇気を持って自分の意見を主張してみてください。
ただし正面衝突すると働きにくくなる可能性が出て来ますので、発言の仕方や周囲を巻き込む方法についてはまたの機会にお話し出来ればと思います。
会社を辞めたいと思って当然
このブログを読んで頂いている方の中には今すぐ仕事を辞めたいと思っている方もいるかと思います。
新入社員のうちは毎日辞めたいと思って当然ですのであまり気にしないでください。
何なら私は中堅クラスになっても毎日辞めたいと思っていました(笑)
毎朝満員電車に乗って行きたくもない会社に行き、ウマが合わない同僚と昼食を共にし、パワハラまがいの上司の指示を受けるなどと言った境遇に置かれている方もいるかも知れません。
もし逃げたい時は勇気を持って逃げてください。
長い人生ですから理由もなく「今日休みます。」という日があっても良いと思います。
心身は一度不調をきたすと回復までに時間が掛かります。
心身を壊す前にその局面から脱してください。現在では退職代行という手段もあります。
ただ退職するといったことは最終的な判断になりますので、まずは休職で考えて頂くことをお勧めします。
有給休暇がある方は纏めて申請してみても良いかと思います。
そして休職中に自分自身を見つめ直してください。
辞めたいと思う原因が自分にあるのか、相手にあるのか、会社にあるのか、それは変えられることなのかなどをゆっくりと時間を掛けて結論を出して頂けばと思います。
私は会社を去った方を何人も見てきましたが、総じて退職するまでの判断が早い人が非常に多いです。
これは勿体ないとも感じます。
まずは色々な人に相談し時間を掛けてゆっくりと結論を出すことを意識してみてください。
そうしていく中で見えていなかった新たな側面が見えて来ます。
またそういった過程をしっかりと踏むことで、最終的に退職したとしても今後に活きる転職に繋がるでしょう。
本当の理由はさておき「免許を取りたいので休みます!」というのもありかも知れません。