読書のメリットと習慣化の秘訣

集中力の維持に繋がる

唐突ですが皆様は読書の習慣はありますでしょうか?

 

新型コロナウイルス感染症の蔓延により外出を自粛され読書の機会が増えた方もいると思いますが、とあるデータによりますと全く本を読まない人が全体の半数程度を占めるそうです。

 

また読書数も本を多量に読む方々が全体の数字を引き上げているといったデータもあり、読まない人が0のままなので平均読書数が上がって来ないといった悲しい結果になっています。

 

情報化社会の現代において本というツール以外でも様々な情報を得る機会があると思いますが、私なりに分析した読書の利点を述べさせて頂きますので是非参考にして頂ければ幸いです。

 

まず読書の第一の利点としては集中力を維持するトレーニングになるということです。

 

最近様々な人を観察しているとインスタント思考な方が非常に多いように見受けられます。

 

所謂あまり物事を深く考えずに結論を出す思考ですね。

 

デートの時にどこに食事に行くかなど決断が速い方が良いシチュエーションも多々あると思いますが、物事を熟考して決断を出した方が良い場合もあります。

 

こういった場合に集中して考えることが出来なければ、出した結論において何らかの綻びがあったり、質や精度が低いものとなってしまいます。

 

この原因として私が考えているのは読書以外のツールで情報を仕入れた場合、例えばWEBや動画などだと短い構成で短時間で情報を入手することが出来るため、深い考察がそれほど必要ではなく集中する時間が全体的に短くなっているのはないか、そしてその集中力の限界と一般的に言われている90分から45分、15分と短くなっているのではと推測しています。

 

読書時間が短い人は上記同様で集中する時間が短いのではないかという反論があるかも知れませんが、読書には集中力を維持出来るもう一つの利点があります。

 

それは・・・ボリューム感です。

 

大体の本は百ページ以上で構成され、小説であれば物語が進んでいき、ビジネス書であればそれぞれカテゴリー毎に内容が充実しているはずです。

 

このボリューム感こそが一度中断した時に直前の内容はこうだったなと思い出すことに繋がり、ストーリーや内容を思い出すことに集中することにも繋がると私は思います。

正確な情報を入手出来る

次に大事な利点として情報の正確さを挙げさせて頂きます。

 

本というものは著者が執筆に入って世に出版されるまで最低でも2~3ヶ月は掛かるのが一般的です。

 

大作であれば年単位で時間が掛かるものもありますがそれだけ出版までに様々な工程を経てます。

 

よくテレビのニュース番組などで先程の情報に一部誤りが御座いましたなどといった謝罪をアナウンサーがしているシーンがあると思いますが、本において大きな修正がありましたので、出版停止にし自主回収させて頂きますといったことは滅多に見られません。

 

それほど校正や校閲に関して出版社はかなりの時間を掛けてチェックしています。

 

私も広告業界に勤めていた際にクライアントからの原稿をチームで隅々までチェックしていました。

 

数十社分の原稿を最終チェックするのに数人がかりで夜中までやっていたのですが、それでも出版後に自分のチェック不足で不備を見つけた時には物凄く後悔し反省していました。

 

何で見落としたのだろう、この表現を見て読者が疑問に感じたらどうしようなど色々な思いが頭の中を巡って気が気でありませんでした。

 

話が若干逸れてしまいましたが、そういった誤字や脱字また表現の問題だけではなく、内容に関しても情報が正確があるかをよく出版社の方々がチェックし世に出されますので、この情報の正確さは本ならではと思います。

 

皆様が仕事をしている中で何かを立証しないといけない場合は、テレビの誰々が言っていたとかどこかのWEBサイトで見たとかではなく、この本に書いてありますと主張してみてください。

 

言われた側が上司であれば、この人はこういう本を読んでいるのかと感心されるかも知れません。

 

文章力が向上する

さらにビジネスマンには必須である文章力が向上するといった利点もあります。

 

社会人には文章力を求められる機会が多々あります。

 

様々な報告書や企画書、先方に送るメールや礼状を書くといったことまで至る所で文章力を要求されます。

 

特に部下をお持ちの方は大変だと思います。

 

社会人経験の浅い部下が提出してくる文章など誤字・脱字は当たり前で表現方法や文章構成まで修正しないといけないところばかりです。

 

そういった時に自分自身の文章力が今一つであれば上司から修正された文章を部下が見ると、大したことないとも捉えかねません。

 

少なくとも部下よりかは文章力があることが求められます。

 

このような文章力を上げることの一助になるのが読書であり特にお勧めのジャンルは小説です。

 

小説には様々な言い回しがされており自然と語彙力を上げることが出来ます。短編物も多く出版されており読みやすい本も多くありますので是非気軽に挑戦してみてください。

想像力が豊かになる

最後に一つ挙げさせて頂きたいのが想像力を養うことが出来る点です。

 

小説などであれば登場人物の心理や行動を想像することが出来ますし、ビジネス書であれば自分の仕事に置き換えてこうしていくといった想像を働かせることが出来ます。

 

また趣味などの実用書においても実際の活動時のシミュレーションをすることが出来ます。

 

こういった形で想像力を養うことにより、仕事上においても知識の応用が効くようになって来ます。

 

本で得た知識がいつしか知恵となり活用出来る場面も出て来ます。

 

前のブログで今後AIに仕事が取って代わられる可能性があるため、何かを生み出せる人材になろうという話をさせて頂きましたが、正にこの何かを生み出せる人というのは得た知識を知恵に変換出来る人だと思います。

 

知識だけではこの激動の時代を乗り越えていくことは難しいです。

 

知恵を絞り共に令和時代を乗り越えていきましょう。

 

 

以上何点か読書の利点を挙げさせて頂きましたが如何でしたでしょうか。

 

もちろんこれ以外にも利点はあると思いますが、読書習慣がない方はまず興味を持って頂ければ幸いです。

 

読書のすすめ

最後に読書を始めようとしている方と習慣化しない方にアドバイスを送ります。

 

それは目的と手段を逆転させないことです。

 

これは読書以外にも言えることなのですが、面白そうだなと思って購入した本が思いのほか期待外れだった場合に無理をして義務感で読み続けるといったことは避けてください。

 

私はこれが本が嫌いになる主な原因だと思っています。

 

本来読書とは楽しんで取り組むものです。

 

読むことが苦痛になればもはやそれは当初の目的と反しています。

 

このブログを読んで頂いている方の大半は社会人の方と思いますので、読むのが苦痛なのは読書感想文の課題図書やレポートの課題文献だけにしておきましょう(笑)

 

私も表紙買いをしてしまい読んでいない積み本が部屋に数冊ありますので、また読みたくなった時に読むか以下にて買い取ってもらうことにします。

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もう一つのアドバイスは積極的に読んだ本の内容を他人に伝えてください。

 

これはアウトプットに非常に有効で、本を読むだけではインプットとなり内容を理解出来ていない場合があります。

 

他人に読んだ本の内容を伝えることで本の内容が改めて整理されより理解度が深まりますので、是非試してみてください。

 

特に仕事上ではインプットよりアウトプットが求められるケースが非常に多いため、良いトレーニングになります。

 

意外と自分の言葉で相手に内容を理解してもらうことは思った以上に難しいものです。

 

特に小説のようにストーリーを最初から最後まで相手に伝えることはかなり難しいですが、うまく相手に伝えることが出来ればきっと相手も共感してくれて、また読書が楽しみになること間違いなしです。

 

この記事を書いた人

TGP

はじめましてThree-G-Partners(スリージーパートナーズ)ことTGPです。元サラリーマンの視点から現代的な働き方を中心に、様々な情報を発信していきます。また個人事業主様及び中小企業様向けに経営コンサルティングも行っておりますので、ご興味が御座いましたらお問い合わせページよりご連絡ください。
出身地:徳島県
趣味:寺社仏閣巡り・将棋
特技:バスケットボール