体系的に学ぶことの重要性

体系的の意味

皆様、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 

さて今回は体系的に学ぶことが何故重要なのかということについてお話したいと思います。

 

 

 

そもそも体系的とはどのような意味なのでしょうか。

 

 

 

体系的・・・個々の物事や要素が理論的な秩序やまとまりの中に組み込まれているさま

 

 

 

対義語としては個別的、断片的、分散的といった言葉が挙げられます。

 

 

 

一定のルールや秩序を持って論理的に纏められた知識とも言えます。

 

 

 

表題における体系的に学ぶとは、順を追って論理的に学んでいくことと解釈してください。

体系的であった学校の授業

では何故体系的に学ぶことが重要なのかということをお話します。

 

 

 

学校での授業を思い出してみてください。

 

 

 

教科書がありページ通りにほとんどの場合、授業は進行していたはずです。

 

 

 

例えば小学校で習う四則計算をすっ飛ばして、いきなり因数分解はしませんよね?

 

 

 

英語でも同様で、基本的な単語や文法を理解してから長文読解などの問題に一般的には取り組みます。

 

 

 

このように学生時代は誰もが体系的に学べていたはずです。

 

 

 

ところが社会人になったらどうでしょうか?

 

 

 

多くの場合がOJTという名のもとに、上司や先輩社員が片っ端から業務に必要な知識を詰め込みます。

 

 

 

そしてそれは断片的であり主観が入り混じった感覚的な情報であることが多分にあります。

 

 

 

もちろん新入社員研修をしっかりと行い、中堅社員になっても階層別研修などを行って、出来るだけ体系的に学ぶようにしている会社もあるとは思います。

 

 

 

しかしながら多くの場合は体系的では無いと言えます。

 

 

 

それは教える側が体系的に学んでいないからです。

 

 

 

良く聞く先輩社員のセリフにこのようなセリフがあります。

 

俺はそう教わった

 

耳にタコが出来るくらい聞いたセリフです。

 

 

 

そこには論理性は無く仮に間違っている内容だとしても、組織はこういうものなどと勝手に定義づけられています。

 

 

 

こういった先輩上司から教わると自分が部下に教える立場になった時に同じような教え方になってしまいます。

 

 

 

そうして組織の悪習として感覚的、断片的といった文化が浸透してしまうのです。

 

 

 

しかし自分が体系的に学んでいくことで、上記のような悪循環から抜け出し論理性を持った考えや発言が可能になります。

体系的に学ぶためのプロセス

仕事を体系的に学ぶことに必要な具体的なプロセスは以下であると私は考えています。

 

  1. 多角的に情報収集を行う
  2. マニュアルやQ&Aを作成する
  3. 教科書を参照する

 

多角的に情報を収集することはスタートからゴールまでの道筋を自分自身で立てることに役立ちます。

 

 

 

これは上司に頼まれた仕事が全体の中のどの部分を担っており、どのような成果をもたらすのかいったことやその仕事が周囲に対してどのような影響があるのかといったことを明らかにしていくことです。

 

 

 

誤解のないように言いますが、上司に頼まれた仕事に対して直接的に「何故この仕事が必要なのですか?」などとストレートに尋ねろと言っているわけではありません。

 

 

 

与えられた仕事をこなしていく中で周囲から上手く情報を収集し自分の中で整理していくのです。

 

 

 

また時には情報収集のツールとして本やWEBを使用することも大事です。

 

 

 

一例として上司から伝票整理を頼まれたとします。

 

 

 

その伝票から取引先はどこなのか?金額はいくらなのか?担当者は誰なのか?と幾らでも情報を得ることが出来ます。

 

 

 

そして自分なりに情報を整理しておき、また違うタイミングで「あの取引先はどういう会社ですか?」と尋ねてみることです。

 

 

 

そうすると上司からこういう会社だよという返答が来るはずです。

 

 

 

こういった形で目の前にある業務だけではなく、出来るだけ仕事の全体像を掴んでいくことが体系的に学ぶ第一歩です。

 

 

 

また注意点ですがその際の情報には裏付けを取っていくことも重要です。

 

 

 

少なくとも二方向以上から情報は得るようにしておいた方が賢明です。

 

 

 

上司をはじめとした社内から聴取した取引先の情報とホームページなどで公開されている情報に整合性はあるかといった具合です。

 

 

 

次にマニュアルやQ&Aを作成するといったことですが、これは学生時代の教科書に相当します。

 

 

 

上記で学生時代は教科書通りに授業は進行し体系的に学べていたと述べました。

 

 

 

仕事において教科書代わりになるマニュアルやQ&Aといったものはあまり存在しません。

 

 

 

もちろん業務マニュアルはどこの会社でもあると思いますが、是非自分自身の仕事マニュアルやQ&Aを作成してみてください。

 

 

 

そうすることにより学生時代における教科書のようなものが出来上がり情報を整理出来ます。

 

 

体系的に学ぶためには教科書に沿って学習をする必要があります。

 

 

 

これは世界中の学習を見ても明らかで、ほとんどの国で学習において教科書が使用されています。

 

 

 

つまり教科書に沿って学習していくこと=体系的に学ぶことを証明しています。

 

 

 

補足しておくと、ここでいう教科書とは上記のマニュアルやQ&Aだけではなく一般的に販売されている書籍も該当します。

 

 

 

書籍はすべからく体系的に書かれているため、他の情報源と違い断片的な情報にはなりません。

 

 

 

また以前の記事でも触れましたが情報の精度も高いため、教科書としての条件を満たしていると考えられます。

 

令和的働き方「読書をする習慣をつけよう」

 

 

学生時代には教科書に沿って体系的に学習していたことが、社会人になってから教科書が存在しないため体系的に学習出来ないといったことも当然かも知れません。

 

 

 

よって体系的に学ぶためには、教科書を参照することが必要になります。

まとめ

上記でも触れましたとおり、ほとんどの会社には教科書は存在しません。

 

 

 

教科書は自分で作成するか書籍を参照するしかありません。

 

 

 

私の元部下で過去一人だけマニュアルやQ&Aを纏めたノートを教科書代わりにしていた人がいました。

 

 

 

この人は他の同期に比べて非常に基礎知識が高かったことを今でも覚えています。

 

 

 

丁寧な字でびっしりとノートに書かれていたので、纏めるのにかなりの時間を使っていたと思います。

 

 

 

しかし纏めている中で本人の情報が整理され、知らず知らずの内に体系的に学べていたのではないかとも思います。

 

 

 

また優秀な方や成功している方はすべからく読書をする人です。

 

 

 

書籍を教科書として体系的に学ぶツールとして利用しています。

 

 

 

仕事も学問もそうですが体系的に学ばないと本当の意味で役立ちません。

 

 

 

なぜならば体系的でないと感覚的になり論理性に欠けるからです。

 

 

 

某有名実業家の方が動画などで「それってあなたの感想ですよね?」と良く言われてますが、これは多くの人が論理性に欠け感覚的に発言するからだと思います。

 

 

 

何事にも裏付けや論理性は必要です。

 

 

 

方法としては上記以外にもあるとは思いますが、意識して体系的に学んでいきましょう。

 

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この記事を書いた人

TGP

はじめましてThree-G-Partners(スリージーパートナーズ)ことTGPです。元サラリーマンの視点から現代的な働き方を中心に、様々な情報を発信していきます。また個人事業主様及び中小企業様向けに経営コンサルティングも行っておりますので、ご興味が御座いましたらお問い合わせページよりご連絡ください。
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